二極化か多極化-米中が描く未来図

米中対立が当たり前となってしまった今、アメリカと中国が何を目指して対立を続けるのかについて真剣に考える機会が減ってきているように思います。しかし、この根本的な問題は、国際社会の未来を考える上で非常に重要なことです。冷戦は …

ローカル化する国際問題-点から面への波及効果

地政学リスクの特長として、リスクが顕在化するころには、軌道修正が困難な程大きなスケールに到達してしまっていると言う点が挙げられます。これは、急にリスクが膨れ上がると言うよりも、一つ一つのローカルレベルでの出来事の積み重ね …

「準」同盟国-岐路に立つ日韓関係

今年3月に12年ぶりの韓国大統領による単独来日が実現しました。日本と韓国と言う、非常に多くの点で似ている国同士の関係の改善の為に重要なイベントとして、両国で大きく取り上げられました。この機会を通して、私は、改めて日本と韓 …

グローバルサウス-シン・非同盟運動

最近、「グローバルサウス」と言う言葉が注目されています。言葉自体は以前から存在していましたが、外交、安全保障に関する国際会議等で、各国の首脳、政策決定者が口にすることが増えています。そもそもグローバルサウスとは、どのよう …

コミットメント-台湾との曖昧な関係

台湾は、コロナ禍で国際社会での存在価値を格段に高めました。面積は九州よりも少し小さく、人口は約2,300万人の台湾は現在14か国の国としか外交関係を結んでいません。そのような状況にも関わらず、自分の立ち位置を確固たるもの …

フレンドショアリング-拡がる友達の輪

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。Asaoka Instituteでは、今年もブログを主な媒体として、国際情勢や地政学について情報を発信していきたいと思います。お時間のある際に、目 …

広大なネットワーク、アメリカ

国際情勢と言うとどうしても各国の外交、安全保障政策に目が行きがちですが、その国の国内情勢も非常に重要なファクターです。どのような大国でも、国内の情勢次第で、他の国との関係性が変化したり、国際社会での立ち位置が変わってしま …

地政学はなぜ今ホットなのか

ここ最近、地政学という言葉をよく目にするようになりました。私が大学、大学院で国際関係論を学んでいた10年ほど前は、地政学というと、政治家、外交官、軍人、学者が政策決定の一環とした学問というイメージが強かったと思います。一 …